2010年3月12日
先日のチリ地震で、日本へ来た津波が10cmのところがありました。10cmというと、「なんだ10cmか~」という感覚でさほど大きな恐怖ではないように思われていますが、総量○○億トンの海水が厚さ10cmの固まりとなって岸にめがけてやって来る!と報道されれば多くの人々はすぐさま避難すると思います。同じ内容のことでも表現の仕方によって危機感はかなり変わるようです。
目に見える瞬発的な被害に対しての危機感はイメージしやすいのですが、目に見えない長期的な被害に対してはなかなかイメージしずらいようです。
毎年物の価格が少しずつ上がってきている中で、食品や衣料品など価格が上がらない物があります。それらの原料費が上がっているにもかかわらずその加工品の価格が上がらない!経済の仕組みが少しでも分かっていればこれはそうとう危険な状態だと判断できます。では、どういう危機的なのか?原材料費を抑えるために一番安い国の材料を使います。ここまででかなり多くの薬品が使われます。そして加工するときに今までよりさらに効率よくするために新たな食品添加物が使われます。これらは、入っていたとしても数十万分の1程度だと説明されます。ここで、多くの方は危機感が薄れます。10cmの津波と同じ表現の仕方ですね。そして最後はこれらを扱う末端の業者への条件を厳しくします。そこでは耐えきれなくなった者が偽装に走る可能性が生まれます。
▲ HOMEへ
テーマ : 食品・食べ物・食生活
ジャンル : ライフ