2009年6月5日
最近、添加物を使わない食品の味に気付く人が増えたような気がします。『自然食品』と言われる商品は、どちらかというと地味なデザインのものが多く、いくら味が良くてもその容器や包装形態からはなかなか味が想像できなくて、しかも価格が特別安いものでもありませんから普及しにくい食品です。ところが、そんな地味な包装の食べ物でも食べてみようと思う人が、以前より増えたような気がするのです。ひょっとしたら、数々の食品偽装や事故などの影響で、自分で防御しようとする本能が働き出したのかもしれません。
私達自然食品を扱っている立場の人間でさえ、食品の安全性についてすべてを知り尽くしているわけではありませんし、新たな問題が途切れることなく出ています。それらについての正しい情報をつかむためにあらゆる方向にアンテナを張るのですが、この情報収集がなかなか大変です。
ある商品の表示の仕方が変わるというだけで、その背後にはたくさんの事情が見えてきます。法律の改正、経済活動の変化、原材料の枯渇、中間業者の倒産、環境意識の変化、デザインの流行、高齢化社会への対応・・・などなど様々です。
価格が変わり、表示が変わり、消費の仕方が変わり、食べることに関する意識も変わり、社会はどう変わっていくのでしょうか?
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テーマ : 食品・食べ物・食生活
ジャンル : ライフ